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なぜ意味が逆?遠州弁 [雑記]

会社の中でよく耳にする言葉で、以前から気になっていた単語があります。
それは「いれこ」。
会社内では、「AとBがいれこになった」とか「AとBを間違えて、いれこにした」などと使います。
意味としては、「逆になった」「入れ違えた」と言う意味で使います。

ですが、新潟や神奈川ではこういった使い方はしていなかったので、調べてみました。

国語辞書によると、
大きさの順に重ね入れるようにした箱。
とあります。それ以外にも
(1)大きな箱や器の中に、それより一まわり小さくて同じ形のものを順々に入れていくこと。また、そのように細工された箱・器。
(2)自分の子が死んだあと、迎え入れた他人の子。養子。《入子》
(3)〔(1)の意から〕内に隠されている事情。
(4)和船で、櫓臍(ろぺそ)をはめるための櫓にある穴。

などがありますが、大雑把に言うと何かの中にものが入っている状態のことを指しているようです。
この地方で言う「いれこ」とは全く意味が違うようです。
この地方での発音を良く聞くと「いれっこ」と言っていることもあります。
標準語の「いれこ」は「入れ子」や「入れ籠」と書き、順番に収まっている様子を指しますが、もともとの語源が違うようで、同じ言葉なのに意味が正反対です。

これ以外にも、同じ言葉で意味が逆な言葉に「まい」があります。
標準語では「やるまい」→「やらない」 「食べまい」→「食べない」と言う意味で英語ではneverに相当するのですが、遠州では「やるまい」→「やりましょう」 「たべまい」→「たべましょう」と言う意味で英語のLet’s~にあたります。

方言って難しい。。。
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のりドム&みさドム

ウチの業界では(1)に近いのですが少し意味が違うんですよね。

標準語地域に住んでるとそれが当たり前になりすぎてどこかの地方へ行くと戸惑うことが多いです。
でも若い世代では方言を使うことがが減ってきたという話も親戚から聞いたことがあります。
by のりドム&みさドム (2010-04-30 23:29) 

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